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 幻聴怖く 睡眠が苦痛

 【質問】60代の女性です。10年ほど前からパニック障害と不安神経症を患っています。朝、目覚めてまどろんでいると、毎朝ではありませんが、ポンポンといった音が聞こえることがあります。昼間は幻聴はないものの、怖くて睡眠が苦痛です。磁気共鳴画像装置(MRI)検査では、異常はありませんでした。現在は、抗不安薬の「アルプラゾラム」「ロフラゼプ酸エチル」などを服用しています。こうした幻聴は、神経や脳がひどく疲れたときに起きるのでしょうか。アドバイスをお願いします。
     田岡東病院 真鍋正広 先生

 

 服用薬見直し再検査を

 【答え】存在しないのに、実際にあるかのように感じるのが幻覚です。中でも、幻聴が頭の外から聞こえてくる症状を「真性幻覚」といいます。質問者の年齢を考えると、シニア世代に多い遅発性統合失調症の可能性が考えられます。

 頭の中から幻聴が聞こえてくる場合は「偽幻覚」といい、体内の臓器や器官など器質の異常が原因となっている疑いがあります。原因となる疾患はさまざまですが、内耳のリンパ液が腫れることで発症するメニエール病による耳鳴りも考えられます。

 MRIの再検査をして、以前と現在の状態と比較する意義はあると思います。例えば、幻聴の原因となり得る脳血管障害などが徐々に進行している恐れもあるからです。

 昼間の幻聴はないとのことですが、ほかの物音や雑音に紛れて気付かないだけかもしれません。幻聴が起きるのは、意識がはっきりしているときか、やや朦朧としているときかを確認してください。原因を見極める材料になります。

 相談者は、幻聴と睡眠への不安から、精神科に相談されたと思います。しかし、一度は耳鼻咽喉科や脳神経外科で診てもらうことも必要です。異常が見つからなければ、耳や脳の器質疾患の可能性を除外でき、原因の特定につながります。

 幻聴が、神経や脳がひどく疲れたときに起きるのかという質問は、まさにその通りです。強い疲労があると、一過性の幻覚が起こり得ます。神経や脳の疲れがさらにひどくなり、統合失調症やそううつ病などの「内因性精神病」になると、幻聴体験はかなりの頻度で起こるようになります。

 精神疾患は、飲酒や喫煙の習慣が大きく影響します。また、相談者が服用している「アルプラゾラム」「ロフラゼプ酸エチル」は、人によってはまれに幻覚や錯乱を起こすことがあります。

 病気にかかる前の状態や発症の仕方、その後の経過が分かれば、疾患についてより詳しく把握できます。現在、処方されている薬で良いのかを含め、もう一度かかりつけの先生に相談することをお勧めします。

 

 

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