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【質問】子どもの体毛が濃い

小学生の男児の母親です。息子は体毛が濃く、本人が気にしています。特に、学校では短パン姿になることも多く、恥ずかしいと思っているようです。将来は、レーザー脱毛術を利用して悩みを解消してやりたいと考えていますが、費用や手術痕が残らないかなどが心配です。安心して治療できる方法を教えてください。



【答え】ストレスなら脱毛処理を

田岡病院美容外科・形成外科 松本和也

 ご相談の内容から、学童期男子で太もも、ふくらはぎの毛が濃いようですね。体毛が濃くても気にしない方もいますが、ご本人にとってストレスとなる場合は、体が成長しきった後、男性なら18歳以降に脱毛処置を受けるのも良いかもしれません。

 脱毛の方法としては、レーザーが最も多く使われています。ただ、脱毛は保険診療ではないので全額自己負担となり、金額も各施設が自由に設定できるのでまちまちです。

 料金のばらつきの理由は二つあります。一つは、脱毛に使うレーザー本体の値段が機種によってかなり違うことです。医療機器として認められているレーザーは、精密である代わりに高額です。

 もう一つは、レーザーをあてる人の違いです。厚労省は、レーザー照射は医療行為に当たるため、医師または看護師だけが行えるという考えですが、現状はその限りではないようです。資格を持った者が脱毛する場合とそうでない場合とでは、当然、料金設定が異なってきます。

 一般的に、病院などで左右の太もも、ふくらはぎに脱毛レーザーをあてると、1回数万円掛かります。お子さんの場合は完全につるつるに脱毛する必要はなさそうですが、もし完全にする場合は間隔を空けて数回以上の照射が必要です。

 体毛には毛周期があり、1本の毛は成長期、退行期、休止期を順番に過ごします。レーザーで脱毛できるのは成長期にある毛だけです。当施設で脇の脱毛を調べたところ、3、4回で完全に脱毛できる方が一番多いという結果でした。

 すねなどは休止期に入っている毛の割合が多いので、脇以上の回数が必要です。何回も照射する場合は料金を安くする施設も多いようですので、問い合わせてみればいかがでしょうか。

 次に、レーザーの傷痕を心配されているようですが、脱毛レーザーで傷が残ることはほとんどありません。医療用レーザーは、メラニンに吸収されやすい波長の光だけを出します。毛の周りの皮膚表面にもレーザー光はあたりますが、レーザー光で壊されるのはメラニンを含む毛だけです。

 ですから、皮膚にはあまり影響がありませんが、日焼けしていたり、皮膚に湿疹ができていたり、皮膚がかなり浅黒かったりする方は、レーザー後に軽いやけどの状態になり、淡い褐色の痕(色素沈着)が残ることがあります。これを予防するには、照射前にきちんと問診して皮膚の状態を評価することが必要です。

 最後に、安心して治療を受けるためには、医療用レーザーを医師または看護師があてる施設や、照射前に皮膚の状態をきちんと評価する施設をお勧めします。さらに、すねや太ももに柔らかい毛が渦を巻いているように生えている場合は、レーザーによって柔らかい毛がより太くて硬い剛毛に変わってしまうこともありますので、照射前に、料金のほかにも予想される結果などを詳しく話し合うことも大切です。

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