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【質問】 水泳後、目やにが出る

 学校から帰ってきた小学4年生の娘の目が赤くなっていました。水泳の授業があったせいだと思っていたのですが、翌日から目やにが出るようになり、目をよくこすっています。薬局で購入した目の洗浄液や点眼薬で治りましたが、学校で水泳や課外授業もあり、友人らにうつしたりうつされたりしないか心配です。注意することや予防法があれば教えてください。



【答え】 結膜炎-手洗いや体力維持が大切-

三木眼科 三木 聡(徳島市一番町)

 「目が赤い」「目やにが出る」という症状から、結膜炎だと思われます。といっても、「目が赤い」という症状は、結膜炎だけではなく、目に何らかの異常があるというシグナルですので、ぜひ専門医を受診するようにしてください。

 さて結膜炎ですが、これは、細菌やウイルスなどの微生物、ほこりやごみ、摩擦などの機械的刺激、酸やアルカリなどの化学的刺激、紫外線や花粉などによるアレルギー反応などによって起こる結膜の炎症のことです。

 ご質問の場合は、細菌やウイルスなどの微生物による結膜炎だと思います。ただ、細菌による結膜炎とウイルスによる結膜炎は、症状と経過がずいぶん違いますので、この2つを簡単に説明しておきましょう。

 細菌による結膜炎は、小児や高齢者、コンタクトレンズ使用者に多く、白目やまぶたの裏が赤くなり、黄色い目やにが大量に出ます。異物感などの症状は軽度で、専門医で処方された抗菌点眼薬を適切に点眼すると、普通は2~3日で治ります。

 残念ながら市販の点眼薬は無効のことが多く、逆に結膜炎の症状が分かりにくくなるので、専門医を受診する前には点眼しないようにしてください。

 次にウイルスによる結膜炎ですが、これは短期間に集団的に発生する急性結膜炎(流行性角結膜炎)で、「はやり目」と呼ばれています。夏場、特にプールに入る時季に多く、結膜充血、目やに、まぶたの腫れ、流涙(りゅうるい)、異物感、痛みなどの症状がみられます。アデノウイルスというウイルスによって起こり、潜伏期間が1週間かそれ以上あって、伝染力が非常に強い結膜炎です。

 この結膜炎に有効な点眼薬はありません。ただ補助的に、ほかの感染を起こさないための抗菌点眼薬や、炎症を抑えるためのステロイド点眼薬が必要です。

 結膜炎の症状が治まってきたころに、角膜のある黒目に点状の濁りが出てくることがあります。ここで治療をやめると角膜の濁りのために視力障害が残ることがありますので、医師が許可するまで点眼などの治療を続けることが大切です。この結膜炎は学校伝染病の一つで、医師の許可が出るまでは登校禁止となっています。

 これら結膜炎の予防対策としては、▽手を流水や石けんでよく洗う▽休養をとって体力を落とさない▽人ごみへ出掛けない▽タオル、洗面用具などは家族の物と別にする▽プールに入るときは必ずゴーグルを使用する-などが大切です。

 ご質問の結膜炎は、すぐに治ったこと、症状が軽いことから考えると、細菌性結膜炎だったと思われます。これからいよいよ夏本番です。予防対策を十分行い、水泳や課外授業をエンジョイしてください。

徳島新聞2009年7月19日号より転載

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