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【質問】 疲れ?白目が真っ赤に充血

 57歳の女性です。時々、疲れると片方の白目が真っ赤に充血しているのに気付き、びっくりしてしまいます。全体に赤くなったり、部分的だったりして、2~3日で治まります。痛みはないのですが、病院へ行ったほうがいいでしょうか。原因は何でしょうか。



【答え】 結膜下出血 -多い原因不明 繰り返すなら相談して-

徳島逓信病院 眼科 片山 智子

 「白目が真っ赤になった」という自覚症状で眼科を受診した場合に、まず疑われるのは、結膜下出血(けつまくかしゅっけつ)です。

 白目の表面は、結膜という薄い膜で覆われています。結膜には、大小の血管が多数存在しています。結膜下出血とは、結膜の血管が破れて結膜の下に出血が広がることを指します。

 結膜下出血は事前には自覚症状は全くなく、突然に発症します。また発症しても自分では分からず、他人から指摘され初めて、気付くことも珍しくありません。白目が真っ赤になり、見ためが派手なので、大変驚かれます。

 時に、これを充血と混同しがちですが、出血と充血は違います。充血は、結膜の細い血管が拡張した状態です。出血は、血管が破れて血液が出たもので、血管は見えませんので、鏡で目をよく見ると違いが分かると思います。

 結膜下出血の原因は<1>外傷によるもの<2>全身疾患に伴うもの<3>原因不明-などが挙げられます。

 日常経験する原因の多くは実は、<3>の不明のものが一番多く、誘因として、くしゃみ、せき、いきみ、過飲酒、夜更かしなどがあります。

 <1>の外傷後の結膜下出血は、いろいろな場合がありますので、自己判断せずに、眼科医に状況をよく説明し相談してください。

 <2>の全身疾患に伴うものとしては、動脈硬化(高血圧、糖尿病など)、出血性素因(貧血、白血病、紫斑病など)が挙げられます。また、脳梗塞(のうこうそく)の後や心筋梗塞後、不整脈治療などで抗凝固剤(血をさらさらさせる薬)を内服している場合に繰り返して出血する際には、主治医に相談する必要があります。

 出血の程度は、点状、斑状のものから、眼球結膜全体を覆うものまで、さまざまあります。

 先にも述べましたが、出血時には自覚症状はないのが普通ですが、軽い異物感を感じる方もいます。出血自体は、普通、1~2週間くらいで、自然に吸収されて、きれいになります。出血の量が多い場合には、多少時間を要しますが、必ず吸収されます。

 これといって出血を早くひかせる特効薬はありませんが、強く目をこすったりすると、再出血することもありますので、こすらないようにしてください。重い物を持ったり、いきんだりすることも控えたほうがいいでしょう。

 外傷に伴う場合や、繰り返し起こる方、出血以外に目やになど他に症状を伴っている方は、他の疾患が疑われますので、必ず眼科医とよく相談をしてください。

徳島新聞2003年12月28日号より転載

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