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【質問】痛みを軽減する方法は

 60代の女性です。原因不明の体の痛みに悩まされています。特に腰や足の関節に激痛が走ります。背中を含め体全体がひどいので、病院で診てもらうと「線維筋痛症」と診断されました。抗うつ薬や抗けいれん薬による薬物療法を受けていますが、良くなる気配はありません。日常生活に支障がないように、痛みを軽減する方法を教えてください。

 いわせ整形外科 岩瀬六郎院長

 【答え】症状に合った薬の選択を

 線維筋痛症は、原因不明の全身の疼痛(ずきずきとうずくような痛み)と、不眠やうつ病などの精神・神経症状、過敏性大腸炎・膀胱炎などを主な症状とする疾患です。

 疼痛の発症原因は、外傷、手術、ウイルス感染などの外的要因と、離婚、近親者との死別・別居、解雇、経済的困窮など生活環境の変化に伴う心因性の要因に大別されます。これは慢性ストレスとして神経・内分泌・免疫系の異常が起こり、筋・骨格以外の症状、精神・神経症状や自律神経症状などを伴った多彩な全身症状となって出てきます。

 人体には普通、傷つけられると神経を通じて異常であることを痛みとして脳に知らせるシステムがあります。何でも受け付けるのではなく、脳から「こんな刺激は必要ない」と思われるものは、伝えないように抑制し、必要なものだけを伝達するように調節されています。これを(下行性疼痛抑制機構)と言います。

 線維筋痛症においては、この神経伝達のシステムがおかしくなり、単に触れただけでもひどく痛いと感じることがあります。また、疼痛のために不眠になったり、抑うつな気分になったりすることで、さらに痛みが増強されることになります。

 このように多彩な症状を呈することから、線維筋痛症を三つの型に分けて、それぞれの方針に基づいた薬物治療を行います<図参照>。プレガバリンを中心とする疼痛抑制は、本疾患治療の中核になり、どの型にも使われています。各型は、それぞれの症状別に分けられています。

 例えば、うつ型(図<3>)の人には、プレガバリンにうつ病に使われる薬を併用し、治療に充てています。重複型の人は、図<1>~<3>の型に使った薬をそれぞれの症状の重みのほか、患者さんにとって生活の低下につながっている最大の原因が何なのかによって使い分けることが重要です。

 図<1>、<2>型なら整形外科医やリウマチ専門医に、図<3>型なら精神科医や心療内科の先生に相談されることをお勧めします。いろいろと難しいことを書いてきましたが、一番大事なことは、専門医とじっくり向き合って、重症化する前に自分の症状に合ったお薬を気長に決めていくことです。お薬が決まったら、平行して有酸素運動(散歩や太極拳など)を取り入れたら良いと思います。参考にしてください。

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