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【質問】うっすら残り消えない

 20歳の男性です。10代後半からにきびができ始め、顔全体に広がっています。洗顔料で小まめに顔を洗っていますが、うっすらと残ったにきびが消えません。劣等感を抱くようになり、皮膚科で受診しようと真剣に考えています。良い治療法はあるのでしょうか。

宇都宮皮膚泌尿器科 宇都宮正裕 先生

【答え】症状に合わせた治療を

 にきびは青春のシンボルといわれた時代もありましたが、最近は皮膚科を受診される患者さんも増えてきています。特に、赤みの強いにきびを放置してにきび跡(瘢(はん)痕(こん))になるとなかなか治りませんので、早期に皮膚科を受診し、適切な治療を受けることが大事だと思います。

 にきびは、専門的には尋常性ざ瘡(そう)といいます。思春期になり、男性ホルモンの分泌が活発になると、毛穴にある油の腺(皮脂腺)から皮脂が多く出ます。同時に毛穴の出口が固くなり(角化)、皮脂が毛穴に詰まります。これがにきびの始まりである面(めん)皰(ぽう)です。

 面皰には、先が閉じて白いぶつぶつした面皰(白にきび)と、先が開いて小さな黒いゴマ粒のように見える面皰(黒にきび)があります。これに毛穴の細菌(アクネ桿(かん)菌(きん))が増殖すると、赤みを帯びて膿(うみ)をもった赤にきびになります。

 これらの発(ほっ)疹(しん)は混ざってみられることが多いのですが、炎症が強い赤にきびが増え、膿が出たり治ったりを長い間繰り返すと、アイスピックで刺したようなへこんだ跡や盛り上がったケロイドになることがあります。

 治療のポイントは、毛穴の詰まりを無くすことと、細菌をやっつけて炎症を抑えることの2点です。数年前に保険適応になったアダパレンという塗り薬は、まず、毛穴の詰まりを防ぎます。つまり、にきびの始まりである面皰をできにくくする作用(にきびの予防)のある薬です。

 この塗り薬は、やや刺激があり皮膚が乾燥しやすいので、先に保湿剤を塗る処置もたびたび必要となります。効果が出るまでには2~3カ月かかりますので、諦めずに毎日しっかり塗ります。

 ケミカルピーリングという方法もあります。グリコール酸などの薬液を塗って、非常に軽いやけどを人工的に起こし、皮膚の薄皮(角層と表皮の一部)をはがして毛穴の通りをよくする方法です。ただし、この方法は保険適応外です。

 次に細菌をやっつける方法ですが、抗生物質の塗り薬と飲み薬を使います。これらの薬による治療法を、にきびの症状に応じて組み合わせていきます。軽症の面皰だけの場合はアダパレンの塗り薬のみ。炎症を伴ってくると抗菌外用薬を併用します。さらにひどくなると抗生物質の飲み薬を加えていきます。

 日常の注意点としては、せっけんでの洗顔を1日2回心掛け、何でもバランスよく食べてください。にきびに髪の毛先が触れたり、手でむやみに触ったりすることは避け、女性はノンコメドジェニック表示(面皰ができにくい)の化粧品を使うようにしてください。

 にきびは短期間の治療では治りませんので、皮膚科専門医のもとでこれらの治療を粘り強く続けていくことが大切です。

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