徳島県医師会 トップページへ

  • 文字サイズ標準
  • 文字サイズ拡大
文字サイズ変更について
県民の皆さまへ

【質問】頭に動脈瘤が見つかった
 
 40代後半の女性です。頭痛やむかつきがあって受診しMRIを撮ったところ、脳に約4ミリの動脈瘤が見つかりました。後日、さらに詳しく検査するため入院することになったのですが、手術が必要になるのでしょうか。治療方法のほか、食べ物、たばこ、お酒など日常生活で注意すべきことがあれば教えてください。

 田岡病院脳神経外科 真鍋進治先生

 【回答】検査で手術の必要性判断

 脳動脈瘤は脳血管にできた「こぶ」のことで、これが破裂すると生命に関わる「くも膜下出血」という重篤な病気を発症します。既に破れているのであれば、直ちに入院治療が必要になるため、今回のご質問に関しては、まだ破れていない脳動脈瘤と考えられます。

 一般的に動脈瘤は時間経過とともに少しずつ大きくなり、それに伴って血管壁が薄くなっていくため、今後くも膜下出血を発症する可能性があります。内服薬や点滴で脳動脈瘤を治療することはできないため、出血予防のためには手術が必要になります。しかし、すべての動脈瘤が破裂するわけではないため、詳しく検査を行った上で、手術をした方が良いかどうかを判断します。

 脳血管の検査方法としては、磁場を使ったMRA、造影剤を静脈注射しながらCTを撮像する3D-CTA、動脈に細い管(カテーテル)を挿入し、造影剤を動脈注射する脳血管撮影などがあります。

 健康で余命が10~15年以上あると考えられる方で、脳動脈瘤が<1>5~7ミリ以上の大きさがある<2>5ミリ未満でも、いびつな形をしている(こぶの中にさらに小さなこぶがある)、症状を出している(周囲の神経や脳を圧迫している)、破れやすい部位にある(前交通動脈瘤など)場合は、治療を検討した方が良いとされています。

 手術方法は、頭蓋骨を開き、顕微鏡を使って脳の間を分けていき、動脈瘤の頚部にクリップをかける開頭術(動脈瘤頚部クリッピング術)と、足の付け根の動脈からカテーテルを脳動脈瘤まで挿入し、金属性のコイルで埋めてしまう脳血管内手術(動脈瘤コイル塞栓術)の2通りあります。

 どちらの手術もある程度の危険性を伴うため、まずは手術をするかしないか、手術をするのであればどちらの手術をするのかを主治医とよく相談して選択してください。

 動脈瘤破裂の危険因子として、高血圧症、喫煙、過度の飲酒が指摘されています。手術をしない場合は、血圧が高くならないように、食事の塩分を控えめにしてストレスをためないようにしてください。血圧が常に高いようであれば降圧剤の服用が好ましいでしょう。また禁煙と節酒を心がけてください。

 経過観察をする場合、半年から1年ごとにMRAなどの画像検査をお勧めします。もしも動脈瘤の明らかな増大が認められた場合は、破れやすいと考えられるため、治療を考えた方が良いでしょう。

  • 感染症について
  • 研修医募集のお知らせ
  • 広報出版物
  • 東日本大震災に関する情報
  • 徳島県医師会は混合診療解禁に反対です
  • 徳島県医師会公益通報窓口について
  • 健康事業所宣言をし、認定を受けました。
© TOKUSHIMA MEDICAL ASSOCIATION.