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【質問】寝ているとき足に痛み

 80代前半の男性です。半年ほど前から、就寝中の午前2~3時ごろ、左足の土踏まずからかかとにかけ、しびれるような激しい痛みに襲われるようになりました。短いときで30分ほど、長いときは1時間以上続きます。考えられる病気や原因は何でしょうか。降圧剤を服用していますが、関係ありますか。
 
 

村田整形外科医院 村田豊先生
 
 【回答】原因多様、専門医受診を
 
 ご質問の内容は情報が少なく、これだけでは確実な回答をするのは難しいですね。ごく一般的な話になってしまいますが、足に限らず体のどの部分の痛みでも、2種類の原因が考えられます。一つは痛みのあるその部分が悪い場合、もう一つは全身的な病気によって起こるものや神経痛のように神経を介して起こるものです。
 
 この方の痛みも左足の土踏まずに問題があるケースとしては、ふくらはぎに起こる「こむら返り」に似た筋肉のけいれん、その部の神経の炎症や腫瘍、さらに骨折などの外傷が考えられます。一方、全身的な原因としては、脱水やミネラル成分の異常、糖尿病や甲状腺の病気、関節リウマチなど、また神経を介してのものでは坐骨(ざこつ)神経痛などがあります。
 
 このようにたくさんの病気から正確な診断を導き出すためにはもう少し詳しい内容が知りたいところです。
 
 ここで足の痛みを起こす病気の一つとして次の病気を紹介します。「むずむず脚症候群」という変わった名前ですが、ご存じですか。
 
 正式には「レストレスレッグス症候群」と言います。「レストレス」とは「落ち着かない」とか「絶えず動いている」という意味です。特に夜間、脚にむずむずするような異常感覚が表れてじっとしていられなくなり、動くと改善します。痛みを伴うこともあり睡眠障害(寝つきが悪い、途中で目が覚める)を起こします。
 
 原因はよく分かっていませんが、脳の活動に必要な「ドーパミン」という物質の働きが悪くなっているという説が有力です。同じくドーパミンの不足により発症する「パーキンソン病」や、ドーパミンの合成に関係する鉄分の不足(貧血、妊娠)、さらに人工透析を受けていたり、ある種の抗うつ薬を服用していたりする人に起こりやすいともいわれています。
 
 治療は睡眠障害を起こすアルコール、たばこやカフェインを避けて適度な運動をするなどの規則正しい生活習慣を心掛けることです。関連する病気があればその治療をします。
 
 それでも改善しない場合は薬物療法を行います。先のドーパミンに作用する薬を使うことになりますが、飲み薬と貼り薬がありそれぞれ症状に応じて使い分けます。
 
 以上、むずむず脚症候群について述べました。
 
 元に戻ってご質問の「足の痛み」については、その発生頻度(毎日なのかそうでないのか)、痛みに伴って他に症状が出るのか出ないのか、また全身的な病気があるのかないのかなどが正確な診断には必要です。なお、降圧剤がこのような症状を起こすことはありません。
 
 一度、整形外科専門医の診察を受けることをお勧めします。

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