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徳島県小児科医会 日浦恭一

 我が国ではこれまでポリオの生ワクチンが使用されてきました。ポリオ患者が大勢発生してい時代には生ワクチンを使用することがポリオの蔓延を防ぐのにとても有効です。これは生ワクチンには全身の抗体産生と共に腸管免疫も獲得できるので集団免疫に有利だからです。



 しかしポリオの発生が少なくなると生ワクチンによるポリオの発生(副作用)が問題になります。生ワクチンを服用した子どもに神経麻痺を起こす危険性と、周囲の免疫を持たない人にポリオウイルスを伝搬して発病させる危険性があります。不活化ワクチンには発病の危険性も周囲に伝搬する危険性もありませんから、ポリオの発生の少ない地域では生ワクチンを不活化ワクチンに変更することが大切なのです。

 今年9月から予防接種法の取扱いで、生ワクチンが中止され、不活化ワクチンが採用されます。経口生ワクチンの集団接種から不活化ワクチン注射の個別接種に変更されます。

 不活化ワクチンの接種方法は4回皮下注射になります。初回を3~8週間毎に3回接種し、1年後に1回追加接種します。不活化ポリオワクチンの接種対象者はこれまでにポリオ生ワクチンを1回も接種していない人、または1回だけしか受けていない人です。

 この先ポリオ不活化ワクチンは3種混合ワクチンと混合されて4種混合ワクチンとして発売される予定です。これから生まれてきて初めてワクチンを受ける人は4種混合ワクチンを使用することになります。

 ポリオばかりでなくワクチンの種類や接種方法が今後大きく変わります。詳しいことはかかりつけの小児科医に相談して下さい。

徳島新聞2012年9月26日掲載

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