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徳島県小児科医会 日浦恭一

 頭部外傷を訴えて救急受診する人の中にはごく軽傷のものから生命に関わる重傷者まで様々な程度のものが混じっています。そこで頭部外傷が発生した時に医療機関を受診するかどうか、受診した時にCTなどの画像検査が必要であるかどうかを判断するのに最も大切なポイントは受傷直後の意識状態です。



 救急医療の現場では多くの患者さんを手際よく診察する必要があります。CTスキャンなどのレントゲン検査は被ばくの点からも不必要な場合にはできるだけ避けることが望ましいものです。

 また頭部外傷は多くが転倒や転落などの事故によるものですから、事故の状況によっては頭部以外の身体の損傷を合併していることがあります。そこでまず全身の呼吸や循環器の状態を把握します。呼吸状態、血圧、脈拍などをチェックしながら意識状態を把握します。

 意識とは自分自身や外界の事象を明確に認識できる精神状態のことで、大脳皮質が正しく機能している状態のことです。

 頭部外傷による意識障害は急速に起こることが多いものですが、時間の経過とともに回復することも進行することもあります。経過を追って意識状態を観察することが大切です。

 意識障害を把握するためには開眼、言語、自発運動をチェックします。目を開けず、言語による意思疎通がなく、自発運動のない状態が最も重い意識障害です。重症の意識障害を見落とすことはありませんが、軽い意識障害と正常の区別は難しいものです。元気な時の状態とどこかが違うと感じた時には十分な観察期間をとる必要があります。

徳島新聞2012年6月20日掲載

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