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徳島県小児科医会 日浦恭一

 川崎病が最初に報告されたのが1967年です。当初は予後良好な疾患と考えられていましたが、川崎病の報告が増えるに従ってその経過中に突然死することがあることが判ってきました。突然死は血管炎による冠動脈の病変が原因であることが判明しました。川崎病にかかった時に冠動脈の検査をするのはこのためです。



 その後、治療法の進歩によって冠動脈の病変の発生は減少しましたが、完全に発生がゼロになった訳ではありません。急性期には冠動脈の変化の有無を調べることが大切であることはもちろん、冠動脈に変化が見られた場合には有効な治療をして瘤の破裂や虚血性心疾患の発生を予防することが大切です。

 冠動脈瘤の発生した人では動脈瘤が治った後にも動脈硬化など変化が進みやすいとされます。また冠動脈に変化のなかった人でも早期に動脈硬化が起こりやすいのではないかと言われます。このことは成人になってからの動脈硬化などの生活習慣病発生の危険因子に川崎病が加えられる可能性があります。

 川崎病にかかった子どもに対しては冠動脈病変の有無を経過観察する必要があります。しかし川崎病にかかるのは乳幼児期であり、本人には疾患に対する自覚がありません。冠動脈の病変があっても瘤の破裂や血管の閉塞などのエピソードがなければ症状はありません。そのため急性期を過ぎて冠動脈に病変が無い子どもたちが経過観察からドロップアウトしてしまうことがあります。

 子どもたちの運動量は成長に伴って格段に多くなります。小学、中学の入学など、節目の時期には必ず健診を受けることが大切です。

徳島新聞2012年5月23日掲載

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