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徳島県小児科医会 日浦恭一

 予防接種の副作用が心配でワクチンの接種を怖がる方があります。もともと予防接種は重症で治療法のない感染症を予防するためのものですから、その副反応をよく知った上で予防接種を受けることが大切です。今月は予防接種の副反応について考えてみました。



 予防接種は生ワクチンと不活化ワクチンの2種類に分けられますから、それぞれに異なる副反応が発生します。

 ポリオや麻しん、風疹、水痘、おたふくかぜなどの生ワクチンでは弱毒化されたウィルスが生きたままワクチンの中に含まれますから、接種後一定の潜伏期間をおいて発病し、その後に免疫を獲得します。弱毒化されたワクチンウィルスの症状は原疾患の症状よりも軽いものですが、時に強い症状が現れることがあります。これが副反応で、ワクチンの種類によって症状が異なるのは当然です。

 最近問題になっているのはポリオの生ワクチンによるポリオ発病です。弱毒化されているはずのワクチンからポリオが発病するもので、発生頻度は数百万人に一人と言われます。ポリオは発病すれば確実な治療法がありません。ワクチンを接種した本人だけでなくポリオに免疫のない周囲の子どもや大人にも感染する危険性があります。

 これに対して不活化ワクチンでは発病という形の副反応は出現しません。中国などでポリオの流行が報ぜられています。ポリオ生ワクチンの接種率が低下すると日本でもポリオが流行するかも知れません。できるだけ早く不活化ワクチンを導入して安心してポリオワクチンを接種したいものです。

徳島新聞2011年11月9日掲載

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