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 最近、自動車乗車中の子どもの死亡事故の急増が問題となっている。警察庁の調べでは、平成8年の1年間に約9,400人の乳幼児が死傷し、これは10年前の1.8倍といわれる。またチャイルドシートを装着していなかった場合の致死率約0.24%は、装着していた場合の致死率0.03%に比べ、約8倍と非常に高くなっている。

 多くの場合事故は小規模であっても、子どもはシートベルトをきちんとしていなかったために、車外に放り出されたり、大人にだっこされダッシュボードやシート背面と大人の胸に挟まれて脳挫傷をおこすことがある。

 このような事故の予防には、チャイルドシートの着用が有効で、これにより70%の子どもが救命できるという(米国道路安全交通局統計)。平成12年にはチャイルドシートの適切な使用が義務化された。費用や着用の手間など、問題はあるが大切な子どもを事故から守るために、チャイルドシートの使用を心がけたい。

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