日本産婦人科医会 徳島県支部         
 
          
       
性感染症について  
                 

 
平成20年2月中旬の徳島新聞で
「エイズ感染1000人突破、患者を含め最多の1448人」という記事が載っていました。
 
 
 
文責   河野美香
年間の感染者が増加し続けているということですが、皆さん、それをご覧になりましたか?
実はそれだけではなく、ここ数年間は、毎年、40人前後のエイズウイルスに感染した妊婦さんも報告されているのです。
性感染症のうちでも最も手ごわい病気であるエイズが増え続け、さらに妊娠をしている女性にも感染が広がっているという事実は、決して、よその国のことではなく、私たちの身近でおこっていることなのです。

 ところでセックスでうつる性感染症(STDとかSTIと言います)のうち、エイズやHIV(エイズウイルス)感染者は、人口からいうと少数ではありますが、その他の性感染症は皆さんが想像されている以上に、多い数なのです。
実際、研究者のいろいろな報告からすると10代後半から20歳代にかけてはほぼ十数人にひとり、性感染症のひとつであるクラミジア感染症にかかっているといわれています。 他の性感染症にかかっているとエイズには2〜5倍感染率が高くなることがわかっていますので、いまのところエイズは少ないからと安心はできない状況です。

 この現実から、私が声を大にして言いたいことは、「気を付ければかからなくてすむ病気で、一生を台無しにしないで!!」ということです。
性感染症は、どんなふうに予防すればいいか、どんな症状が出れば病院にいったほうがいいか、ということをきちんと知っておけば、病気の広がりを防ぐことができます。 このコーナーで性感染症を少しでも知っていただければと思います。
  

 


 性器クラミジア感染症  5人にひとりしか症状が出ない。おりものが多くなる。炎症がお腹の中へ広がると不妊症になることがある。
 淋菌感染症  黄色の膿状のおりもの、腹膜炎を起こしたりする。
 性器ヘルペス  水胞がつぶれて痛くなる。発熱することもある。体調が悪くなったら再発を繰り返す。
 尖圭コンジローマ  感染部に大小のぶつぶつができる。悪性型のタイプは子宮がんを誘発する。
 トリコモナス腟炎  臭いのある不快なおりものが多く出る。かゆみも伴う。
 梅毒   感染後3週間して患部に痛みの少ない潰瘍ができる。一度、症状はなくなるが3ヵ月後には全身に発疹が出る。その後、3年以降には体にぶよぶよしたしこりができる。
 エイズ  血液、精液、腟分泌物から感染、1〜2週間して風邪症状があるが、数年から10年ぐらい無症状の時期があり、その後、免疫力が低下し、弱い病原菌で重篤になったり、がんになったりして命を落とす。


こんな症状・・・性感染症かも!
・ 性器やそのまわりが腫れたり、水ぶくれやぶつぶつができた。
・ 性器やそのまわりがとてもかゆい、痛い。
・ おしっこをするときに痛い
・ おしっこに血や膿が混じる
・ おりものの色がおかしい、ひどく臭う、量が急に増えた 

 こんな症状がでたら、産婦人科を受診してください。

 
 STDの予防

*セックスするときにはコンドームを使う
*相手は限定する

もしかかったかもと思ったら、早めにパートナーと一緒に治療して下さい。
症状がないから治療の必要がないと考えるのは大間違いです。
 


日本産婦人科医会 徳島県支部