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【質問】 シワシワし涙目になる

 60代前半の男性です。半年ほど前、右眼球の目じり側の白眼の部分に少量の出血が約10日間続き、眼科医から処方された点眼薬を差していました。ところが、ある日、その部分に黒っぽい米粒ぐらいの突起物ができました。急いで手術を受け、突起物も、出血もなくなりましたが、現在もその部分が充血しやすく、シワシワし、涙目になります。点眼薬を差していますが、これはもう仕方ないことなのでしょうか。



【答え】 手術後の充血 -1年くらい様子をみては-

藤江眼科 藤江 準(徳島市かちどき橋1丁目)

 まず、白眼の部分の出血は、結膜下出血と思います。目が赤くなる場合、充血と違うものに出血があります。結膜下出血は、眼球結膜の下に出血が起こった状態です。充血は眼球結膜の血管が太くなっているのに対し、出血は血液が広がっている点が異なります。結膜下出血は、ベットリと真っ赤になります。眼をこすったり、酒を飲みすぎたりしたときや、ケガや結膜炎、強いくしゃみ、強いせきをしたとき、分娩(ぶんべん)などの息みのときにも起こりますがほとんどの場合、原因がはっきりしません。

 結膜下出血が起きると、目に出血したため眼底出血と関係があると心配する人がいますが、全く関係ありません。血液が眼球内に入ることもないので、視力が落ちることもありません。放っておいても約1週間で自然に吸収することが多いのですが、まれに2~3週間もかかることがあります。しかし、いずれは吸収してきれいに治りますから心配はいりません。

 ただ、気を付けたい結膜下出血としては、次のようなものがあります。

 <1>ケガの後でなかなか消えないもの。ケガで眼球に穴が開いていたり、異物が結膜の下に挟まっていたりする可能性があるので、手術が必要なこともあります。

 <2>急性結膜炎に合併するもの。急性出血性結膜炎などでも、結膜下出血を起こします。この場合、目やにや涙がたくさん出て、他の人に移すので注意が必要です。

 <3>全身性の病気に合併するもの。高血圧、糖尿病、動脈硬化、出血性の病気(貧血、白血病、紫斑病(しはんびょう)など)です。繰り返し結膜下出血が起こる人は、これらの病気の疑いがあるので内科で異常がないか調べてもらってください。

 次に黒っぽい突起物ができて手術を受けたが、術後充血しやすいとのことですが、質問だけでは回答しかねます。一般的な話をしますと、結膜は非常に薄くできており、結膜を手術した後は多少の充血は仕方ないことです。結膜のしわも結膜を切って縫ったわけですから、多少しわになるのも当然で、仕方ないことだと思われます。充血の程度はどうなのでしょうか? いつも充血しているのでしょうか? 体が疲れているときに充血しやすいのなら、あまり心配はいらないと思います。

 手術を受けられて半年ほどということですが、私の経験では術後半年で多少の充血が残ることは珍しくないし、1年もすれば充血も傷跡もきれいに治ると思われます。心配でしょうが、もう少し様子をみられてはいかがでしょうか。

徳島新聞2002年5月12日号より転載

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