日本産婦人科医会 徳島県支部     


妊娠のページ

妊婦の皆様へ

 妊娠おめでとうございます。

 ここでは、妊娠の経過と妊娠中に起こりやすいマイナートラブル、異常について説明します。

 皆様方のお役に立てれば幸いです。
                 

  文責 前田和寿



   初期 
妊娠週数   第2月   第3月   第4月 
    4   5  7  8  9  10  11 12   13 14   15
 胎児の様子  
耳、眼、口ができる
手足の指がわかる
性別の区別が不可能 
 

 
 子宮の大きさ  鶏卵より少し大きめ   女性の握り拳大   新生児の頭ぐらい 
 胎児の大きさ   身長/23p   身長/23p   身長/89p 
 体重/4g   体重/4g  体重/30g
 母体の変化

月経停止
つわり
排尿の回数が増える
腰が重い

便秘または下痢  胎盤が完成 
 生活上の留意点 つわりのときは食べたいものを
ストレスを避ける

便秘予防の食事  
                         

   中期 
妊娠週数   第5月   第6月   第7月 
    16   17 18   19  20 21  22  23 24  25 26   27
 胎児の様子  

産毛が全身にみられる

頭髪、爪ができる

心臓、肺の動きが強まる。
運動活発
 
眉毛ができる

胎脂ができる
 

活発に動く
 子宮の大きさ  大人の頭ぐらい  1820p   2124p 
 胎児の大きさ   身長/24p  身長/30p   身長/35p 
 体重/4g  体重/600g 体重/1000g
 母体の変化 胎動を感じはじめる

乳房が発達する
乳汁がでることがある
下腹部が目立ってくる

 

正しい姿勢を
とりましょう

楽しく妊婦体操

太りすぎ予防
 生活上の留意点  

貧血の食事

歯の治療はこの頃に

 
                         

   末期 
妊娠週数   第8月   第9月   第10月 
    28   29 30   31  32 33  34  35 36  37 38  39
 胎児の様子  


皮下脂肪が少ない

筋肉や聴覚が発達
 
 


飲む力がついてくる。
体外生活ができる。
皮下脂肪がついてくる。

 子宮の大きさ  2528p  2832p   3234p 
 胎児の大きさ   身長/40p  身長/45p   身長/50p 
 体重/1800g  体重/2400g 体重/3000g
 母体の変化

妊娠線ができやすくなる。

子宮の収縮で張りを感じることがある。

腰痛・痔・静脈瘤ができやすい

子宮底が最も上がる時期で心臓、胃、肺を圧迫し、動悸、胃のつかえ、呼吸が浅くなってくる。

 
おなかがよく張るようになる。

胎児が下がるので胃のつかえがとれる。

尿が近くなる
 生活上の留意点 出産用品、赤ちゃん用品の準備 

食事は消化の良いものを
少量ずつ

里帰り分娩の人は帰省を

あまり心配せず
ゆったりした気分
で過ごしましょう

入院用品の確認 


妊娠初期に起こりやすい異常


切迫流産


赤ちゃんがお母さんのおなかの外では育つことができない時期(22週未満)に妊娠が中断してしまうことを流産といいます。流産の徴候(切迫流産)としては@出血、A下腹痛があります。このような場合は、連絡して 下さい。
おりものにまじる程度の少量の出血(特に茶褐色)や軽い痛みの場合は安静にして、少し様子をみていただい てもかまいませんが、安静にしても出血や腹痛がつづいたり、ひどくなる場合はすぐに連絡してください。

妊娠悪阻

妊娠初期にはむかつきや嘔吐・食べ物の好みが変わるなどの症状がみられます。症状や程度には個人差があり、つわりの重症なものを妊娠悪阻といいます。つわりの時には好きな食べ物を少量ずつ食べること、食べられ ない場合は水分の補給をしっかり行いましょう。妊娠12〜16週頃には落ち着いてきます。

以下のようなときは受診して下さい
・一日に十回以上も吐く
・水も飲めない 
・絶食状態が続いている
・体重の減少(体重の3〜5%が目安)
・トイレの回数が目に見えて減る、体重が急激に減る(脱水症状)

妊娠中の生活について

日常生活のポイント

妊娠中を快適に過ごすためには、自己管理に心がけましょう。
無理をせず、疲れたら休みましょう。

つわり 
 妊娠の初期には、ほとんどの妊婦産にみられますが、つわりの程度や期間には個人差が大きく、まったく症 状のない人もいます。
主な症状は、吐き気や嘔吐ですが、食べ物の好みが変わったりする人もいます。
胎盤が出来上がる妊娠16週頃までにはおさまってきます。

つわり時の食事   
  *軽い食事を1日5〜6回に分けて食べましょう。
  *食べやすく、胃にやさしいものを選びましょう。
  *特に起床時の空腹時には、すぐに食べれるもの(ビスケットなど)を用意しましょう。

煙草・アルコール
 胎児の脳の発達を妨げます。
 特にニコチンは、血管を細くすることで知られています。十分な酸素が行き渡らなくなり低出生体重児の原因になります。

薬の服用
 妊娠中に薬を飲むときは、必ず医師に相談しましょう。
 すでに服用している人は、産科医にチェックしてもらいましょう。

歯の衛生
つわりで食生活の変化や、歯磨きが十分できないなどにより虫歯や歯茎の病気にかかりやすくなります。
妊娠中に歯のチェックを受けましょう。虫歯がある人は早めに治療しましょう。
 *カルシウムをしっかり取りましょう。
 *食後は歯磨きを忘れずに。

便秘
 妊娠中は運動不足やホルモンの影響により腸の運動が低下し、また子宮が大きくなることにより腸が圧迫さ れ便秘に傾きやすくなります。
 *食物繊維・水分を摂りましょう。
 *毎朝冷たい水や牛乳を飲みましょう。
 *体を動かし腸の動きをよくしましょう
 *毎朝決まった時間に排便習慣をつけましょう。



妊娠中期以降のマイナートラブル

腰痛
 子宮が大きくなると、体のバランスをとるため背中をそった姿勢になりやすくなります。
 ☆まず、良い姿勢に心がけます。
 ☆靴は安定性のある靴にしましょう。
 ☆硬めの布団で寝ましょう。
 ☆腰は冷やさない。妊婦体操の四つんばいの姿勢も試してみましょう。

こむらがえり
 子宮が大きくなるに伴い、足への血液循環が悪くなります。
 寝る前にふくらはぎをマッサージしましょう。
 また、ふくらはぎをのばす体操をしましょう

皮膚のかゆみ
 妊娠中は汗や分泌物が多くなるためかゆみがますことがあります。
 こまめにシャワーを浴びて下着をかえ清潔にしましょう。
 おなか灘のかゆみには、保湿クリームやオイルを塗ってみましょう。
 しめつきすぎる下着や服はさけましょう。

手足のしびれ・むくみ・足の付け根が痛む
 妊娠の後期になると、体内の水分も増えるのでむくみやすくなります。
 むくみで神経を圧迫されると手足がしびれたりします。一時的な症状で心配いりません。手足の体操で血液 の循環をよくしましょう。塩分も控えめにし、十分休みましょう。

 

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