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【質問】 ソフトとハードの違いは

 中学2年生の子供のコンタクトレンズについて相談します。ソフトレンズを何カ月か使い、やっと慣れたのですが、成長期でもありハードレンズの方が良いと聞きました。しかし、ハードレンズは入れにくく落ちやすいので、本当は使い捨てのソフトレンズを使いたいと子供はいいます。ソフトとハードでどう違うのでしょうか。目のためにはどちらがいいのですか。



【答え】 コンタクトの選び方 -扱いは専門医の指導を-

鎌田眼科医院 院長 鎌田 一一(徳島市二軒屋町3丁目

 初めにコンタクトレンズの種類について述べます。

 <酸素透過性ハードコンタクトレンズ>

 酸素を通す素材で作られたハードレンズで、強度の近視や乱視矯正に優れています。ソフトレンズより硬いので、慣れるのに少し時間がかかり、異物感があります。しかし角膜に傷ができたときは、痛いのですぐに気づき、レンズを外すため、結果的に傷が深くならずに済みます。夜は必ず外して、清拭(せいしき)消毒液に漬けておくことが必要です。

 <ソフトコンタクトレンズ>

 柔らかい素材で作られた弾力性のあるレンズです。異物感が少なく、レンズの直径も角膜より大きいので落ちにくく、激しいスポーツに適しています。しかしハードレンズより破れやすく短命で、矯正能力は劣り、乱視を矯正する力は弱いようです。

 また角膜に傷ができても痛みを感じにくいので、外すのが遅れて重症化しやすくなります。これも夜は必ず外して消毒液に漬けておくことが必要です。

 <ディスポーザブルレンズ(使い捨てレンズ)>

 毎日使い捨てるレンズと1週間連続装用レンズ、2週間装用レンズの3種類あります。毎日使い捨てるレンズは、平常はメガネを使用し、必要な日だけ使用することもできます。1週間連続装用レンズは7日間、就寝時も入れたままで、8日目に新しいレンズに交換します。2週間装用レンズは、夜は外して消毒液に漬け、2週間すれば新しいレンズに交換します。

 使い捨てレンズは、レンズの汚れを気にせず、常に新しいレンズが使用できる利点がありますが、高価です。旅行のとき夜の消毒に煩わされず、またスペアを持っているので安心できます。

 そもそもコンタクトレンズは、目にとっては異物です。レンズが絶対的に必要なのは、度が強すぎてメガネで十分に視力が矯正できないとき、左右の度が違い過ぎるとき、スポーツをするとき-です。

 そのほかに、メガネでは格好悪いという美的必要性から使用する人や、ときにはカラーコンタクトを入れて青い目や茶色い目に変えたいと希望する人もいます。

 さて、質問の件ですが、中学生には、まず酸素透過性ハードレンズをお勧めします。初めは多少異物感がありますが、慣れると気にならなくなり、落ちやすいことはあっても、ほかのレンズより入れやすいと思われます。年始の高校ラグビー戦でも、レンズが外れて入れ直す場面が何度かありました。ハードレンズにどうしてもなじめなければ、使い捨てレンズを使用しても差し支えありません。

 コンタクトレンズは、近年急速に普及しています。しかし装着による目の障害が多くの人に起きている現状が全国調査で明らかになりました。誇大広告や安売りコンタクトレンズ広告などのはんらんで、レンズが一般物品であるかのようなイメージが広がっていますが、レンズは医療用具であることを忘れず、適切に使用してください。

 安易に扱うと、角膜炎、潰瘍(かいよう)などで角膜が混濁したり、傷に化のう菌が感染したり、時にはアカントアメーバが感染して失明の危険を招くこともあります。

 コンタクトレンズの使用に当たっては、購入時には眼科専門医から十分な指導を受ける、購入後も眼科専門医の定期検診を受ける、装用中、少しでも異物感や目の痛みがあれば、直ちに取り外す、レンズの使用期間を過ぎて使わない-を絶対に守ってください。

徳島新聞2001年1月14日号より転載

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