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徳島県小児科医会 日浦恭一

 けいれんは全身または局所の筋肉が急激に収縮することで、自分の意思とは関係なく起こる症状です。多くは脳の問題で起こりますが、それ以外の機序で発生することもあります。



 子どもは大人よりもけいれんが起こりやすいと言われます。これは子どもの脳が大人に比べて未熟なためです。今月は問題の多い子どものけいれんについて考えてみました。

 子どものけいれんは年齢によってその原因が大きく異なります。

 新生児のけいれんには先天性の疾患や分娩時の異常が関係していることがあります。新生児の低酸素虚血性脳症、中枢神経感染症、頭蓋内出血、脳の奇形、脳の形成異常などの神経疾患の他に低血糖や低カルシウム血症などの代謝異常が原因になることもあります。

 乳幼児期のけいれんで最も多いものは熱性けいれんです。てんかんや中枢神経感染症、脳奇形や脳の形成異常、頭部外傷、脳血管障害などの神経系の疾患の他に高血圧性脳症や薬物によるけいれん、低血糖など様々な原因疾患によるけいれんが多く見られる時期です。

 さらに学童期になると中枢神経感染症や頭部外傷、てんかんなどの他に神経疾患以外の疾患、不整脈や心電図異常、心理的な原因でけいれんが見られるようになります。

 子どものけいれんには重要な疾患が隠れていることがあります。しかし小児科医が子どものけいれんを見る機会は少なく、けいれんを見ていた家族の話から原因を推測することになります。けいれんを見た場合には十分に観察しておくことが大切です。

徳島新聞2012年7月11日掲載

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