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徳島県小児科医会 日浦恭一

 最近、ヒブワクチンや小児用肺炎球菌ワクチンを接種した乳児の死亡例が報告されましたが、その中に乳児突然死症候群(SIDS)が原因とされるものがありました。ワクチン接種前に基礎疾患もなく、解剖しても死亡に至る原因を明らかにすることができなかったのでSIDSが原因であると診断されたのです。



 人が死亡する時に原因なく死亡することはありません。SIDSは現在の医学知識で死亡原因を明らかにすることが出来ないものです。生前の検査や解剖所見で異常が明らかな疾患はSIDSからは除外されます。

 突然死には原因の明らかな疾患もあります。先天性心疾患や代謝性疾患、中枢神経系疾患など先天的な疾患によるものと、後天性の疾患、重症感染症や外傷などによるものがあります。原因不明の突然死としてSIDSが挙げられます。

 SIDSは原因不明の疾患ですから、子どもが病院に搬送された時点での検査結果や、死亡した時の状況、解剖所見によって原因検索が行われます。検査結果や解剖時の所見で原因が明らかになったものはSIDSから除外されます。多くのSIDSは生前にはほとんどSIDSを疑わせる症状がなく、直前に軽い鼻閉等の感冒症状を認めることがある程度です。

 乳児の突然死はそれ程多い疾患ではありません。発見時の状況、基礎疾患の有無、事故や虐待の有無などを十分検証する必要があります。原因が分からないからと言って簡単にSIDSの診断をつけることはありません。

徳島新聞2011年8月10日掲載

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