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徳島県小児科医会 日浦恭一

 百日咳ワクチンが導入されるまではわが国の百日咳患者は年間5万人、死者2,000人発生していました。1950年に初めての百日咳ワクチンが導入されて、百日咳患者は激減し、1974年には年間の患者数200人まで減少しました。

 しかし百日咳ワクチンの重篤な副反応が続き、集団接種の中止や接種年齢の引き上げ、ワクチンに対する不信感も重なり、百日咳ワクチンの接種率が急速に低下した結果、百日咳患者が急増しました。1975年から1979年の間に31,000人余りの患者に死者113人が発生しました。

 1981年からはワクチンが改良されたこと、1994年には接種年齢が引き下げられたことから、再び患者数は減少し、2005年には発生数が1,358人まで減少しています。

 しかしその後百日咳は再び増加に転じ、10歳以上の百日咳、とくに20歳以上の患者発生数が著しく増加しています。2008年には過去10年で最高の6,500余名の百日咳患者が発生し、その半数以上を成人が占めています。

 ワクチンによって百日咳患者が減少すれば、患者と接触することで維持強化される免疫が得られなくなり、その結果として社会全体の免疫が低下することになります。

 日本では3種混合ワクチンとして百日咳ワクチンを接種するのは1歳未満で3回と1年後に追加の合計4回のみです。社会全体の百日咳に対する抵抗力の低下に対しては早期に追加接種を実施する必要があるのです。

徳島新聞2010年9月22日掲載

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