徳島県医師会 トップページへ

  • 文字サイズ標準
  • 文字サイズ拡大
文字サイズ変更について
県民の皆さまへ

 アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎などで代表される、いわゆるアレルギー疾患はいずれも経過の長い慢性の疾患であり、治療に困難を感ずることが少なくない。またこれらの疾患はいわゆるアレルギー体質(アトピー素因)を有するこどもに発症することが多い。そして大勢の、アレルギー疾患のあるこどもを詳細に検討、分析したところ、これらのアレルギー疾患が一つの流れのように、次から次へと臓器や病型を変えて発症していく現象をとらえ、アレルギーマーチと名付けられるようになった。

 先ずアトピー性皮膚炎や湿疹が乳児期早期に食物アレルゲンや吸入アレルゲン(ダニなど)に感作して発症する。次いで気管支喘息の90%が六歳までに発症する。花粉症、アレルギー性鼻炎は幼児期から起こり、やや遅れてアレルギー性結膜炎が発症する。

これらのアレルギーマーチから外れるには、食物抗原を除去し、吸入抗原を遠ざけ、適切な治療を受ける必要がある。アレルギー疾患の中にはアウトグロウと称して、いつの間にか治るものもある。

© TOKUSHIMA MEDICAL ASSOCIATION.