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【質問】 元気ない後輩が心配

 一緒に仕事をしている後輩(40代男性)のことです。年末年始から仕事が忙しかったせいかもしれませんが、このところ元気がなく、うつ病ではないかと心配しています。仕事を休むことに抵抗があるのかもしれず、神経質になって自分を追い詰めてしまっているように見えます。家族が気付いているかどうかも分からないのですが、相談した方がいいでしょうか。どのように治療につなげていけばいいのか、アドバイスをお願いします。



【答え】 うつ病 -産業医や家族に相談を-

城西病院 理事 勝瀬 烈(徳島市南矢三町3丁目)

 事業所が行う従業員に対する健康管理には、一般的な検診に基づく健康指導や運動指導、栄養指導などがあります。最近、この一般的な検診は、メタボリック症候群予防の特定健診に移行する傾向にありますが、その一方で問題になっているのが、この相談のようなメンタルヘルスケアです。

 学校の教師や警察官にはメンタル不全者が多いと言われていますが、労働者の6割以上の人はストレスを感じ、翌日まで疲労が残っているようで、これが、突然死や過労自殺などにつながっているケースもあります。

 これらを予防するために、経営者は事業所に衛生委員を置いて、従業員の健康管理やメンタルヘルスの相談に応じる体制をつくらねばなりません。

 従業員が50人以上いる事業所では、産業保健推進センターが育成する産業医を常勤あるいは嘱託の形で置く制度があります。この産業医は、衛生委員と共同で事業所を巡って、作業環境の改善に努め、労働災害を防ぐ活動をします。また、従業員の勤務状況および健康状況をチェックし、心筋梗塞や脳卒中など過労死にもつながる病気の予防と、ストレス管理によるうつ病の予防、ひいては自殺予防を推進します。

 従業員が50人以下の事業所でも、地域産業保健センターに登録している産業医を派遣してもらう制度があります。

 いずれも、最近問題になっている残業時間を減らして加重労働によるうつ病予防の面接指導などを行い、メンタル不全に対応するようにしています。

 さて相談では、後輩がうつ病ではないかと心配されていますが、その診断にはチェックリストが有用です。先輩のあなたが、産業医に相談を持ち掛けてみてはどうでしょうか。産業医がいない場合には、事業所の衛生委員が扱うと良いと思います。

 後輩とごく親しい関係なら、あなたから心療内科や精神病院の受診を勧めてもいいですが、プライバシーの問題がありますので、奥さんや家族を通じて言ってみるのはいかがでしょうか。その場合は、会社での状況を説明して困っている点を話し、休んでみてはどうかなどと、奥さんを通じて勧めるのがよいと思います。

 受診に関しては、奥さんが一緒に行くのはもちろんのこと、会社の上司など関係者も一緒に受診するのが、メンタル面によいと思います。

徳島新聞2011年2月13日号より転載

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