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【質問】 顔のしみを取りたい

 62歳の主婦です。50歳すぎにほおに1センチ角のしみができ、2~3年前に形成外科でレーザー光線で取り除く治療を受けました。半年くらいテープを張りましたが、しみは取れませんでした。濃い褐色なので気に掛かっています。取れるものなら再治療したいと思っています。何科に行けばいいのでしょうか。費用なども教えてください。



【答え】 レーザー治療 -種類に応じて使い分け-

徳島大学病院 形成外科・美容外科 高瀬 真記

  「顔のしみ」と一言でいってもさまざまな種類があります。加齢によるしみ、過度の紫外線照射によるしみ、中年女性の両ほおに生じる肝斑(かんぱん)と呼ばれるしみ、茶あざと呼ばれる扁平母斑(へんぺいぼはん)や熱傷(やけど)、擦り傷などの外傷後に生じる色素沈着によるしみなど、種類や性質が違っていても同じようにしみと呼ばれます。

 これらに対する治療法として機械で削る方法やドライアイスなどで凍らす治療法もありますが、最近一般的なのがレーザー治療です。レーザーにもさまざまな種類があり、しみやあざの種類に応じて使い分ける必要があります。盛り上がったしみに対してのレーザーには、しみを削り取ってしまうタイプのもの(炭酸ガスレーザー)〈図1参照〉、平らなしみには色素(メラニン)だけを直接破壊するタイプのもの(Qスイッチアレキサンドライトレーザー、Qスイッチルビーレーザー、QスイッチYAGレーザーなど)〈図2参照〉が適しています。

 レーザーの照射自体は短時間で済みますが、その後のケアが非常に重要です。レーザーを当てた直後の肌は軽いやけどのような状態になっています。そのためレーザー照射後約1週間は軟こうを外用します。また、照射部位は色素沈着が起こりやすいため、日焼け止めクリームの塗布やテープなどを張り付けて一定期間遮光をする必要があります。

 治療回数には個人差があり、必ずしも1回の照射で消失するとは限りません。再発する人もいます。レーザー照射後の炎症による色素沈着が強く出る人もいます。

 さらに、加齢によるしみの下に女性ホルモンが影響してできる肝斑というしみが隠れていることがあります。肝斑はレーザーを照射するとかえって色が濃くなり、レーザーは禁忌とされています。

 相談の女性は、しみがレーザー治療で良くならなかったとのことですが、恐らくレーザーの種類が削り取る機種であったか、しみが再発したか、あるいは炎症後の色素沈着が起こってしまったのではないかと推察します。

 最近はレーザー治療が簡便でかつ万能であるかのような広告が目立ちますが、これらのような副作用も起こる可能性があります。レーザーを安全かつ有用な治療にするためにも、しみやあざの種類を的確に診断し、それぞれに合ったレーザーを選択でき、色素沈着などの副作用が生じた場合でも別の治療方法(美白剤、ケミカルピーリングなど)で対処できる皮膚科や形成外科といった医療機関で治療を受けられることをお勧めします。

 治療費に関しては、レーザー治療はあざの大部分には保険が適応されますが、しみなどの美容目的の照射は適応外で自費となります。金額は施設によってさまざまですのでよく説明を聞き、納得したうえで治療を受けてほしいと思います。

徳島新聞2005年8月14日号より転載

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