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徳島県小児科医会 日浦恭一

 急性脳炎や急性脳症は数の少ない病気ですが、非常に重い中枢神経系の病気で治療が難しく、生命に関わることもあり、治った後に重い後遺症を残すことも珍しくありません。



 脳炎と脳症は症状から区別できません。病理学的に脳に炎症所見があったり、脳や髄液から原因となるウイルスなどの微生物が検出されるものを脳炎、微生物が検出されず炎症所見もないものを脳症と呼びます。

 脳炎や脳症の初発症状は原因となる疾患によって異なります。ウイルス感染症による脳炎の場合、発熱、咳、鼻水、頭痛、咽頭痛、下痢といったかぜ症状が見られ、その数時間から数日後には意識障害、けいれん、不随意運動、異常行動などの中枢神経症状が現れます。

 脳炎を起こすウイルスにはヘルペスや日本脳炎など多くのウイルスが知られています。その種類によって侵される部位が異なりますから、発生する神経症状も違ってきます。

 多くの脳炎・脳症は意識障害とけいれん発作で始まります。けいれん発作は難治性で治療に反応しにくく持続します。また止まりかけても再発し、けいれんが長く続く重積の形を取ります。けいれん発作が続くと脳浮腫が現れ、その結果として、呼吸障害など命に直接関わる症状が発生します。

 インフルエンザで多く見られる熱性けいれんでも、止まりにくいものや意識障害、異常行動などを伴うものは、インフルエンザ脳症を考えなければなりません。

徳島新聞2011年4月13日掲載

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