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徳島県小児科医会 日浦恭一

 人のからだは大部分が水分で出来ていますが、中でも子どものからだは大人よりも水分が多いものです。とくに胎児の体内の水分は体重の約90%を占めます。新生児では75%から80%が水分です。この水分は出生後の大量の排尿で急速に減少します。生後1歳では約60%まで減少して、その後思春期まではこの割合がほぼ一定に保たれます。



 体内の水分は細胞内に存在する水分と細胞外の水分に分けられます。細胞内の水分は全年齢を通してほぼ一定で、30~40%とそれほど大きく変化することはありません。新生児期から乳児期にかけて体内の水分が大きく減少するのは細胞外の水分が減少するためです。

 からだの中の水分は摂取と排泄を繰り返して常に入れ替わっています。摂取された食物は消化管で消化されて他の栄養素と同時に水分が吸収されます。吸収された水分が体内の様々な臓器で細胞の内外に分布します。

 体内をめぐった水分は主として腎臓から尿として排出されます。さらに糞便や汗、呼気中の水蒸気としても排出されます。成人では水分の摂取量と排泄量は同じですが、子どもは成長によって細胞数が増加しますから細胞内に蓄えられる水分だけ摂取水分量の方が多くなります。

 排泄される水分の中で尿や糞便の水分は目に見えるものですが、汗や肺から排出される水蒸気は目に見えません。このような目に見えない水分の排出を不感蒸泄と呼びます。

 発熱時や呼吸数が増加すると発汗や肺からの水蒸気の排出が増加します。水分の出入りを考える上で不感蒸泄も無視できないものです。

徳島新聞2011年3月9日掲載

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