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 サルモネラ感染症は2つに分けられます。ひとつは腸チフス・パラチフスを起こすチフス性疾患です。もうひとつはこれ以外の非チフス性サルモネラ症です。

 チフス性疾患はチフス菌・パラチフス菌が原因の腸チフス・パラチフスです。この細菌は人だけが感染源になりますから、衛生状態が良くなると発生数は減少します。

 これに対して、非チフス性サルモネラ症はチフス菌・パラチフス菌以外のサルモネラ菌による感染症です。この細菌はさまざまな動物が保菌していて、食物や動物を介して感染しますから、衛生状態がよくなってもサルモネラ感染症は時々発生します。

 今回は非チフス性サルモネラ感染症についてお話します。

 サルモネラ菌は動物に疾患をひき起こすもので、これが人にも感染症を起こすのです。とくにサルモネラ菌はニワトリやタマゴについていることがあります。したがってタマゴについたサルモネラ菌が原因の食中毒が発生することになります。 タマゴかけごはんやすき焼きの生タマゴ、加熱が不十分なタマゴ料理を室温に放置しておいた場合などに食中毒が発生することがあります。

 またサルモネラ菌は、はちゅう類や両生類などのペットから感染することがあります。とくにミドリガメとの接触で感染する危険性が知られています。

 サルモネラ感染症の潜伏期間は6~72時間で、その症状は発熱、腹痛、下痢、粘血便などです。この症状だけで他の細菌性胃腸炎と区別することはできません。しかし一般に発熱は高熱であり、その頻度も高く、持続時間も長いなど重症であることが特徴です。

 さらにサルモネラ感染症は胃腸炎症状だけでなく、髄膜炎、心内膜炎、骨髄炎、関節炎などを起こすことが知られています。

 サルモネラ菌は他の細菌性胃腸炎に比べて排菌期間が長く、保菌者になることもあります。保菌者は何カ月も菌を排出することがありますから保菌者からの感染も重要です。

2007年8月15日掲載

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