徳島県医師会 トップページへ

  • 文字サイズ標準
  • 文字サイズ拡大
文字サイズ変更について
県民の皆さまへ

 川崎病の発生が確認されて約40年になり、過去に川崎病になった人が15万人、20歳以上になった人が5万人居ると言われています。しかし未だに川崎病の原因は不明です。その本態は全身の血管炎であると考えられています。急性期は1カ月位で治ってしまいますが、血管炎による心臓の後遺症として冠動脈瘤が残ることや、将来に動脈硬化を来たす可能性があることから生活習慣病の原因として重要視されています。

 川崎病は小児急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群とも呼ばれ、主要症状6つのうち5つ以上の主要症状が見られる場合は本症の診断が確定されます。

1. 5日以上続く発熱。一般に発熱は39度以上の高熱を示しますが、他の症状から本症が疑われると3~4日目に治療が行われるため、5日未満で解熱した場合でも川崎病と診断されます。

2. 両側眼球結膜の充血。血管炎に伴う充血で1本1本の毛細血管が明瞭に認められ、眼脂がほとんどなく麻疹やプール熱とは区別できます。

3. 口唇、口腔所見。口唇の紅潮や乾燥、亀裂を認め出血することもあります。咽頭粘膜も発赤しいちご舌もみられるため溶連菌感染症との区別が問題になります。

4. 不定形発疹。様々な発疹が見られますが水痘や痂皮を形成することはありません。

5. 四肢末端の変化。手掌や足底の紅斑と手足の硬性浮腫が特徴とされます。回復期には指先から落屑が見られますが、これが川崎病診断の決め手になることがあります。

6. 頚部リンパ節腫脹。急性期に見られるリンパ節腫脹は他の主要症状に比べると発生頻度は低いとされます。

 診断基準の主要症状には入っていませんが、BCG接種部位が発赤して痂皮形成するなどの変化が多く見られるのも特徴です。その他に下痢・嘔吐・腹痛・腸閉塞や黄疸などの消化器症状、関節痛や関節腫脹なども多く見られます。

 川崎病は全身の臓器に様々な症状を示す可能性があり、早期に適切な診断を下して治療を行うことが大切です。

2003年3月18日掲載

© TOKUSHIMA MEDICAL ASSOCIATION.