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 川崎病は急性期に発熱や発疹を示すことが特徴の急性熱性疹患ですが、後に心臓の後遺症として冠動脈瘤を残すことがあるので、注意しなくてはなりません。この疾患は東洋人とくに日本人に多いとされますが原因は不明です。この疾患が1968年に報告されてから患者数は毎年増加し、1年間に約6,000~8,000人が発病していると言われます。川崎病は全身の血管炎が特徴で、あらゆる臓器に症状が出現する可能性があります。治療を受けずに放置すると4人に1人は冠動脈瘤を合併すると言われます。

 原因についてはこれまでに様々な因子が推測されましたが、確定されたものはありません。川崎病は地域的に流行が見られることや季節性があることなどから溶連菌、ブドウ球菌、エルニシアなど細菌感染、アデノ・単純ヘルペス・ロタ・EB・RSなどのウイルス感染、その他リケッチア、カンジダ、マイコプラズマなどの感染症が疑われましたが、現在までのところ原因微生物は特定されていません。またこの疾患が発生した時代背景によって水銀や合成洗剤が原因として疑われた時もありましたがはっきりとした原因物質も特定されていません。

 2000年の全国調査では年間8,267人の患者が発生しています。発生は乳幼児によく見られ4歳以下が80~85%、男子に1.3~1.5倍多く、同胞発生が1~2%、再発例は2~3%、後遺症として心障害を残したものが5~6%あるとされます。

 川崎病の診断基準は次の6項目です。

1. 5日以上続く発熱、
2. 両側眼球網膜の充血、
3. 口唇口腔所見、
4. 不定形発疹、
5. 四肢末端の変化、
6. 非化膿性頚部リンパ節腫脹

の6項目です。このうち5項目あれば本症であるとされます。また診断基準を満たさなくても冠動脈瘤を持つものは本症が疑われるとされます。

 川崎病の原因は明らかではありませんが、心臓の後遺症を残す可能性がある疾患ですから、早期の正確な診断が求められます。

2003年3月11日掲載

© TOKUSHIMA MEDICAL ASSOCIATION.