県民の皆さまへ
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- カテゴリ: 小児科相談
風疹は全身の発疹、発熱、リンパ節腫大が見られるウイルス感染症です。時に紫斑病や脳炎を起こすことがありますが、比較的軽微な症状で短期間に自然に治癒します。しかし先天性風疹症候群の存在が明らかなになってからは、風疹は予防すべき重要な疾患と考えられています。
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先天性風疹症候群は1941年にアメリカで報告されましたが、当時の日本は太平洋戦争突入時で風疹に関する情報は十分なものではありませんでした。しかしその後、アメリカでは風疹ウイルスの分離、培養に成功し、ワクチン開発の準備が整いました。
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風疹はワクチンが普及したことで子どもの患者さんを見ることはありません。最近、成人男性に集団発生のニュースがありました。特に東京、大阪、兵庫、神奈川など都市部に多く発生していて今年の風疹患者数は1,000名以上となり例年の3倍以上発生しています。風疹の発生が今年特に多い理由は判りませんが、風疹が問題になるのはなぜでしょうか。今月は風疹について考えてみました。
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徳島県小児科医会 日浦恭一
我が国ではこれまでポリオの生ワクチンが使用されてきました。ポリオ患者が大勢発生してい時代には生ワクチンを使用することがポリオの蔓延を防ぐのにとても有効です。これは生ワクチンには全身の抗体産生と共に腸管免疫も獲得できるので集団免疫に有利だからです。