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 子どもの発熱は小児科受診原因の第1位です。発熱は子どもにとってもその家族にとっても大変な重要な症状です。また私たち小児科医にとっても、発熱の原因を特定して適切な治療を行うことが求められ、小児科診療の上でも大切な徴候のひとつです。

 子どもの体温は成人に比べて高めであるとされます。これは乳幼児では成長のために新陳代謝が活発で熱産生量が多いためです。

 体温は中枢神経系で調節されて常にほぼ一定の範囲に保たれています。これが平熱です。

 平熱には個人差があります。普段から熱を測って子どもの平熱を知っておくことが大切です。ただし体温は測定場所や測定時間によって変動します。乳幼児では脇の下で測定して37.2~37.3℃は平熱とされます。口腔内や直腸内で測定した体温は脇の下で測定したものより高めに出ます。

 また体温には日内変動が見られますから、夜明け前の体温は1日の中でもっとも低く、夕方の体温はもっとも高くなります。

 体温を調節する中枢は脳内の視床下部にあります。視床下部が設定した体温が平熱です。体温は熱産生量と熱放散量のバランスで決定されます。毎日同じような生活をしていれば熱産生量はほぼ一定です。したがって熱放散量を調節することによって体温は一定に保たれます。

 体温は血管の拡張・収縮による体表面からの熱放散、血流や呼吸による調節、発汗による蒸散など自律神経を介して調節されます。体温が上がりすぎれば抹消の血管は拡張し、血流や呼吸数が増加し、発汗による蒸散が増加することで熱の放散量が増加します。体温が下がれば抹消血管は収縮し、血流や呼吸は遅くなり、発汗による蒸散も減少して熱放散量が減少し体温を維持するように働きます。

 からだの小さな子どもほど平熱は高く、1日の中での変動幅も大きくなります。また乳幼児の体温は衣服や環境の温度、睡眠、食事、運動などの影響を受けやすいものですから、測定条件を一定にして測定することが大切です。

2008年2月13日掲載

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