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 伝統力の強い病気の中には発疹が出現するものがありますが、その中でもよく見られるものに水痘があります。水痘は水痘帯状疱疹ウイルスが原因で起こり、初感染では水痘を発病し、その時に神経節に潜状したウイルスによって何年も経ってから帯状疱疹が発病します。水痘の症状には個人差が大きく、軽い発疹のみで終わってしまうものから、重症で致命的な症状に進んでしまうものまであります。

 水痘は一般に初冬から春先に流行するとされていますが、潜状期間が2~3週間と長いために、保育園などでは一度発生すると流行が長く続くことになります。

 水痘の発疹は、紅斑、丘疹、水疱の順に出現し、水疱の内容が濁って膿疱になり、次いで痂皮を形成します。水疱は腹部や背中から出て徐々に手足に広がっていきます。頭部や外陰部に出ることも特徴です。水痘の症状には大きな個人差が見られます。小さな水痘が少し出ただけで熱が出ることもなく、数日で完全に治ってしまうような軽症のものから、高熱が続き発疹も全身に隙間なく出現し手の平や足の裏まで出現するような重症のものまであります。体力のない新生児・乳児や免疫力の低下した子どもでは重症化することが予想されます。重い基礎疾患のために免疫抑制剤やステロイドホルモンを使用している時には水痘は重症化することが知られています。これらの子どもには絶対に水痘に接触させてはいけません。また成人が水痘にかかると重くなることが知られています。兄弟が保育所や幼稚園で水痘をもらってくると家庭内でうつし合いますが、一般にうつされた側が重くなる傾向があります。

 水痘の治療には抗ウイルス剤を使用します。発病直後の早期にこの薬を使用すると軽い水痘で終わらせることができます。水痘ワクチンの効果は完全なものではありませんが、軽症化に役立つことは確実です。

2002年5月14日掲載

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