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徳島県小児科医会 日浦恭一

 髄膜炎の診断には髄液検査を行います。髄液中に炎症に伴う細胞の増加を認めれば、髄膜炎と診断されます。また、髄液の中から原因となる細菌が検出されると、細菌性(化膿性)髄膜炎と呼び、細菌が検出されない場合は無菌性髄膜炎といいます。


徳島県小児科医会 日浦恭一

 人の脳は硬膜、クモ膜、軟膜で包まれています。クモ膜と軟膜の間には髄液が流れていて一定の状態に保たれています。この軟膜やクモ膜、髄液に細菌が入って、感染した状態が細菌性(化膿性)髄膜炎です。


徳島県小児科医会 日浦恭一

 急性脳炎や急性脳症は数の少ない病気ですが、非常に重い中枢神経系の病気で治療が難しく、生命に関わることもあり、治った後に重い後遺症を残すことも珍しくありません。


徳島県小児科医会 日浦恭一

 子どもでは体重に占める水分の割合が大きい、1日に出入りする水分の量が多い、腎臓の尿濃縮力が未熟で水分を喪失しやすい、水分の摂取量の減少や排泄量の増加が容易に起こるなどの特徴があります。


徳島県小児科医会 日浦恭一

 体内の環境は常に一定に保たれています。とくに大切なのは水分のバランスです。水分の摂取量と排泄量が同じであればそのバランスは保たれます。しかし子どもは成長にともなう水分が必要な上に、排泄される水分量も多いために、成人に比べて水分が多く必要とされます。そこで水分の出入りのバランスが崩れやすくなります。


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